会報群星Vol 3.会派群星議会報告
水道水のPFAS汚染について 第441回 2026年6月
- 質問(概要)
沖縄市の水道水のPFAS汚染の問題について取り上げました。
「PFAS(ピーファス)」は人の手によって作られた「有機フッ素化合物」の総称です。PFASは自然界で分解されにくいという特徴で「フォーエバーケミカル」とも呼ばれ、土や水の中に残り続け、環境汚染そして健康への影響が指摘されています。
特に人体への有害性が指摘されているのが「PFAS」の中でも「PFOS(ピーフォス)」と「PFOA(ピーフォア)」と呼ばれる化学物質です。
沖縄市の水道水に含まれるPFAS濃度やその改善に向けた取り組みについて確認しました。
市の答弁抜粋
沖縄市の水道水に含まれるPFAS濃度(PFOSとPFOAの合算値)は改善傾向にあり、北谷浄水場の浄水で平成30年度45ng/Lであったものが、令和8年度は3ng/Lとなっています。(沖縄市の水道水は2系統ありもう一つの北部のダムの水を使っている石川浄水場系統が1ng/L未満でほぼ検出されなかった。)
これは北部ダムの水の利用割合を増やしたことによる成果ですが、渇水時には嘉手納基地周辺のPFAS濃度の高い水源を再び利用せざるを得ないとしており、根本的な解決には至っていません。
また、PFAS汚染源の特定についても質問しました。市はこれまで県企業局や関係自治体と連携し、国や米軍に対して基地内への立入調査を繰り返し求めてきたと答弁しました。
嘉手納基地周辺の PFAS 汚染に関する報道や県の動き
一方で、2026年1月の報道では、嘉手納基地内を流れる大工廻川について、米軍が過去の消火訓練によるPFAS汚染の可能性を認めていたことが明らかになりました。
さらに6月12日には、沖縄県が汚染源特定のため嘉手納基地などへの4回目の立入調査を再申請しました。

(※写真注釈) 嘉手納飛行場北側(大工廻川近く)にあったファイヤーピット消火訓練場の写った航空写真(国土交通省1977年)
2020年8月11日の沖縄タイムスの報道によると嘉手納基地の消火訓練場(沖縄市大工廻川西側)は70年代から80年代にかけてPFOSの含まれた泡消化剤による訓練を恒常的に実施していたことが分かりました。
さらに悪いことに1985年作成の米下院軍事委員会報告書によると「消火訓練場には泡消火剤を処理する汚染防止装置はない」とあり、つまり周辺に PFOS が含まれる泡消火剤が垂れ流しになっていた事が米国議会の議事録からも分かりました。
今後について
大工廻川や比謝川周辺は沖縄県民の大切な水源です。
私は、市長に対し、基地内立入調査の実現と汚染源の特定・除去に向けて、県と一緒になって国や米軍へさらに強く働きかけるよう求めました。
PFAS問題は基地問題や政党の立場を超えた県民共通の課題です。
汚染源の調査や除去には長い年月と多額の費用が必要になると考えられますが、安全な水道水を次世代へ引き継ぐために避けて通れません。
国の責任で必要な予算を確保し、汚染除去と地域の雇用創出を両立させながら、水源を守る取り組みを進めるべきだと訴えました。
今後も、市民の皆さまが安心して飲める水を守るため、PFAS汚染源の特定と対策の実現に向けて取り組んでまいります。

会報群星 Vol.03 2026.08発行
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目次
桑江なおや
水道水のPFAS汚染問題について(第441回 2026.6月)
桑江けん
身寄りのない方の葬祭手続きについて(第439回 2025.12月)
災害発生後の取り組みについて (第440回 2026.2月)
高齢者の移動支援について (第441回 2026.6月)
車中泊避難者への支援について (第441回 2026.6月)
高江洲みどり
中学生も含めた給食費無償化について (第440回 2026.3月)
池原の自衛隊沖縄訓練場への弾薬庫建設について (第441回 2026.6月)
公立幼稚園の公私連携認定こども園への移行について (第441回 2026.6月)
賛否の分かれた議案
沖縄市議の議員報酬アップについて
沖縄市の水道事業(ウォーターPPP)について

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